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2011

    2011年12月27日
艇の整備_Part2/メインシートシステム。
   
     
   
     
 
つい先日から整備を再開した自艇(共同購入)のS34はエンジン整備もほぼ半分終わり、キャビン床の磨きに入りました。

そんな中、27日は日が照り、風も穏やかになったため、床磨きを一旦休止し、ステアリングを大型にしてから初のセーリングに出かけました。

大型径にしてのメリットは、風上、風下側に座りティラー感覚での操船が可能な上に自由なスタイルでハンドリングできることです。

さらに、ステアリングレスポンスが格段に上がったこと。さらにさらに感覚がソフトになったことです。
クルマに例えるなら良質のパワーステアリングと優れたサスペンションがセットされた高級スポーツセダンの感覚に生まれ変わりました。

デメリットはラットステアリング周辺が狭くなったこと!

さらに、メインシートのシステムが想像以上に優れていることです。
トラベラーを無くしたのも感動ものです。
動きが軽い上、システムの簡略でアンダーパワーのセーラーでも使い易いシステム。
このシステムは西宮マリーナのS氏の考案。

またHARKEN製のセルフテーリングウインチも快適で、バットカーと合わせてメインアップ、メイントリムにもチカラを入れる必要がありません。

残すところ・・・あとは、カニンガムとアウトホール、ワンポイントリーフのシステムをコックピットに集中させるのみになりました。

それから・・・デッキ上の木製品を磨いてのニス塗りが待っています。


デッキ上の主な改良部分は、ジブリーダー交換。メインシートシステム、ブームバング、ジブファーラーの巻取りリードブロック交換。
ドッグハウスのセルフテーリングウインチ×2交換。大型径ラットステアリング交換。
超シングルハンド可能で超戦闘的なシステムです。

     
    2011年12月26日
N300、韓国・釜山に向け出航。
   
     
   
   
今年になって2艇めの韓国への輸出艇です。
円高、ウォン安のせいか今年は2艇の販売とあと商談中の艇が1艇です。

クリスマスを韓国で過ごしたLさんは、再び日本に戻り、吹雪の西宮から釜山に向けて出航しました。

クリスマス前に一度来日し、廃船手続き、韓国領事館、税関手続きを終え、ガールフレンドのために自国でクリスマスを過ごすためPan Starフェリーで戻ったのです。
まぁ、クリスチャンなので仕方ない部分もあるのですが・・・

もちろん回航(デリバリー)は独りなのは当たり前のことです。
ワタシは30フィートのヨットを360マイルも独りで航行する勇気も根性もありませんが・・・

いつものことながら、彼等のパワーには頭が下がります〜

26日午後3時30分、神戸マリーナを出航するN300。
約1週間で釜山到着予定だそうです。

     
    2011年12月24日
艇の冬期整備。
   
   
艇を購入(共同)したのが、今年7月末のこと。
それから8月下旬に船底を徹底的に行い、セーリングを時折楽しみながら、徐々に機関整備とデッキ上のアップデートを行っています。

つい先日のこと、再び西宮マリーナで上架し船底をクリーニングしてもらいました。
高圧洗浄機で行うのではなく、汚れを布で拭き取る作業です。

僅か4ケ月での上架洗浄という誠に贅沢なようですが・・・
確かに贅沢です!
しかし・・・これがものすごく機走、帆走に艇速に影響してきます。

デッキ上でシステムを大きくアップデートしたのが、ステアリングホイールをめいっぱい大きくしたこと、直径約140cm。ステンレス製ですが、もちろん革が巻かれています。かなり迫力があります。

それと、ドッグハウスのウインチをHARKEN製(35番)セルフテーリングに交換。
そしてメインシートとトラベラーのシステムをレースボート風に改良。
メインシートのみでトラベラーの役目を果たす優れものです。

それと、ジブリーダーをロープ1本で動かせる、これもレースボート風に・・・
ブームバングもコックピットリードに変更・・・

本日、クリスマスイブにもかかわらず、本格的にエンジン整備にとりかかりました。
まずはエンジンオイル、ギアオイルの交換。
ただ交換するのではなく、フラッシングを2度してからの交換です。
一度めを行った後に、エンジン各部とオイルを暖めるため機走を1時間弱してからの2度め交換です。

その機走時に気付いたのですが・・・ギアを前進に入れてのアイドリング状態でのボートスピードが驚くほど良く、また、ニュートラルにしてもスーっと滑って行きます・・・
これはやはり船底塗装方法が他と違っているからと感じました。

今日から今年最後の日まで、エンジン整備にかかりますっと偉そうですが・・・もちろんエンジン整備を含めて全て、西宮マリーナスタッフにお願いしています。


2度のフラッシングの後にエンジンオイル、ギアオイル交換。今年中にエンジン関係の消耗品の全てと不良箇所を整備予定。
     
    2011年12月11日
KYCホワイトセールクラスレース見学。
   
   
話は前後しますが・・・
13日の2日前、12月11日の日曜日、KYC(関西ヨットクラブ)主催の今年最後のホワイトクラスレースの見学に・・・

北東の風8m程の中、見学艇にも関わらず、まるでレース参加のように我が艇もクルージング艇ながらケブラーメインをアップさせ、レース海域に到着。

この寒空にもかかわらず17艇の参加がある上、ホワイトセールクラスと云いながらもID35などレ−ス艇も入り交じり、単なるお遊びレースとは異なっているのが印象・・・。

一番小さな艇が24フィート、大きな艇は45フィート、それぞれに艇のポテンシャルに見合ったハンディキャップの元に争われる。

今年、一度だけこのY34EXで参加させてもらったが結果は散々・・・

かなり高いレベルのレースです。
参加者は全艇本気モードでセール、艤装等バッチリな上、常にそれぞれ日頃トレーニングを重ねていると聞く。

年間12日、1日2レースを含めると総トータル20レース。
もちろん年間シリーズチャンピオンも位置付けされ、2011年度のチャンプは圧倒的な強さで、
「ベネトウ300スピリット」が獲得した。

来年も穏やかな日を見つけ、1戦くらいにはエントリーさせて貰おうと考えているところです。

今年の各レースのすべてを上位で終え、2011年のシリーズチャンプを獲得した「ベネトウ300スピリット」

     
    2011年12月13日
デュフォー アルページュ完成。
   
   

アルページュのリメイクをマリンオフィス石垣さんに依頼。
その間、約1ケ月・・・

Volvo Penta MD6Aと云う古いエンジンながらも決定的なダメージはなく、セルモーター、オルタネーターをOHし、揃わないパーツは電装屋さんに依頼しみごと修復に成功。

問題が大きかった雨漏りは、サイドウィンドウのアクリルを交換。
ハッチのアクリルは一旦外し、コーティングをやり直して完成。

ハンドレール部分もコーティング。

ヘッドルーム、ギャレーの水回りのコック、ホースも取り替え。

オルタネーターの過充電が原因だったのか、キャビンライトや航海灯も点灯するようになり、一応動かせるようになりました。

言葉にするとカンタンなのですが、実際は何度も何度も、セルモーター、オルタネーターを付けては外し、外しては付けをくり返しました。

残すところは、バッテリーの配線やスイッチ類の取り替え、コンパスライトの配線、デッキ上のシート類のシステムを改良です。

13日の西宮沖は、幸いにして気温が12°、北東からの風速は3m〜5m、波もなく、新オーナーのセーリング初体験にはちょうど良いコンデション。

西宮を出て、大阪北港ヨットハーバーにランチに出かけました。

往復3〜4時間のクルージング。
まだまだセーリングは可能です。

エンジンを止め、ジブ、メインで帆走中のアルページュ。
     
    2011年12月4日
琵琶湖のレースに参加。
   
   

4日はBSCA主催のレースでした。
参加した艇は、いつものヤマハ31S、例の艇です。

今回のレースは、本来ならハンディキャップの低い順に個別にスタートし、着順を同じにしようとする年一度のお馴染みのレース。
しかし、ヤマハ31S艇団はイコールコンディションでの同時スタート。

前回、少々悔しい思いをしたので今回は万全を期して・・・

やはり前回からセールデザインのこともあり、リドガードセールの大澤氏と助っ人に石川さんに同乗してもらった。

スタート1時間30分以上前からただ1艇でセールアップし、メインセール、ジブセール、スピンネーカーのチェックを行った。

この日の風は日本海から流れ込む、比叡山から吹き下ろす北西の風だが、いつもどおり南からの風も入り交じり、かなり神経の使う風の中スタートラインを切った。

タックもジャイブもなく、いわゆる行ってこいのレース。
その分スピード(セールトリム)とブローラインを読みきることがカギとなる。

幸いと云ってしまえばそれまでだが、幸いにしてスタートからバウを出すことに成功し、モータースポーツでいうところのPOLE TO FINSH で今年の幕を閉じた。

それにしても・・・・・・
イコールコンディションの戦いは面白いものです。

そして、結局・・・問題のスピンネーカーはモディファイし、メインセールはバテンの強度調整を行うことにしてもらうことになった。

フィニッシュ間近の2位争いのヤマハ31S艇団。

トップ艇「Bacchus」のファイナルアプローチのハイクアウト中からのシーン。



     
    2011年11月30日
徳島・県チョピアへ。
   
    県チョピア、新町川河口。夕暮れの徳島県庁と県チョピアに到着。
     
   
     
    デヘラー33を徳島・県チョピアまで回航です。
その距離55マイル。午前7時に北港を出航した。
約10時間の機帆走です。

この日、11月30日はいつもの回航と違ってなぜか?穏やか・・・

風もなく、波もなくフラットな海面。
もちろん機走のみで走り続けるが、関空も淡路島も、もちろん大阪、兵庫の街も山も全く見えず、大阪湾とは思えないほど360°グレーの世界。

友が島水道は予定どおりの3ノットの逆潮の中をボートスピード6ノット程で突き進む!

さすが予定どおり1時間の遅れで友が島を抜け、沼島に進路をとる。

そんな中、GPVの気象予報にもない南からの風3ノット程が吹きはじめ、ジブセールを展開。

11月末と云うのになぜか熱く、まずフリースを脱ぎ、次には保温性の高いアンダーウェアを脱ぎ捨て、ついにはTシャツ1枚に・・・

今回の回航のパートナーは、今だ現役を続けるレース派のT氏。
回航中はこまめにトリムと潮の流れチェックを続ける。

沼島から徳島・新町川の河口を目指す・・・あと10マイル・・・

河口から約20分、川の奥まった所に徳島県庁が見え、その前にはヨットが多数係留されている。

そこが「県チョピア」毎年、阿波踊りの季節には多くのセーラーがレース参加に訪れる。

午後5時、何とか日没寸前に着岸した。

友が島水道を抜け。沼島を東からアプローチ
 
     
    2011年11月26日
デヘラー33クラシックの整備。
   
   
沖縄から戻って、すぐに「Deheler33」の上架と納艇前の整備を行いました。

船底状態は良好なので、全く問題はありません。
ただ、清水ポンプがイカれていたので、それを修復し、エンジン、セールドライブ等の消耗部品のすべての交換を北港ヨットハーバーのスタッフに依頼。

あとは、キャビン内の清掃、主にキャビンクッションをクリーニングし、永年の汚れを落としました。

この艇は主にクラブレースに使用されていたのですが、元々、オートパイロット、ジブファーラー、ドジャーが装備されていたので、クルージング艇にチェンジさせるのは簡単で、追加でレージージャックを付けるだけでシングルハンド仕様にすることが出来ました。

なにより、シートワークに必要なシステムの全てがHARKENやRONSTANなどの良品が装備され、しかもコックピットに集中されているため、マストサイドでの作業の必要はありません。
しかも、シート類も強靱な上、軽量です。

よく云われる、シングルハンドの三種の神器、オートパイロット、ジブファーラー、GPSの他に、ワンポイントリーフ等のロープワークのコックピット集中も加えれば、まさにシングルハンドの四種の神器です。

荒天では、コックピットから出ない事がなにより安全です。

で、整備も終わり、26日(土)に新オーナーのN氏とテストセーリング。ほとんど風はありませんでしたが・・・

で。今月末の天候のよい日に回航予定です。

大阪・北港YHで上架中のデヘラー33。
 
     
    2011年11月16日
沖縄から福岡へ、600マイルの回航を終えて。
   
    Zephyr製600Wの風力発電機。
     
    600マイルの航海を終えて・・・

役立ったものをあげるなら、ハードウェアでは「RayMarine製C90WのGPS/レーダー」と「RayMarine製X-5のオートパイロット」。
そして、「Zephyr製600Wの風力発電」。
発電機のトラブル時に重宝しました。
この発電器でGPSとオートパイロットを賄えました。

さらに「iPhoneにダウンロードされたNAVIONICS」とインターネットで見る「GPV気象予報」と「MIRCの潮流表」。
さらにさらに、寄港地での燃料補給のためのスタンド探しや修理屋さん探し、またコンビニ等を探す場合にも、グーグルアースとインターネットが役立ちました。
艇に装備されたGPSよりも多機能なスマートフォンが便利。

ただ、SoftBankの電波受信状況は正直いって良く無く、大きな島に近付かないと受信できませんでした。(NAVIONICSは通常のGPS機能なので、電波は関係なく稼動します。)

電波受信状態が一番よかったキャリー会社はAU、そしてDoCoMo、そしてSoftBankの順。
島と島の中間地点(奄美大島と屋久島の間)でもAUは、かすかながら受信されていたのにはオドロキでした。

また、ソフトウェアでは、「HARKEN製のパッド入りセーリングパンツ」
これはお尻と膝の部分にパッドが入り、長い航海に役立ちました。
また、即乾性能にも優れています。

同じく、プーマ製のセーリングパンツ(短パン)もパッド入り。
と、同じくプーマ製のハイカットデッキシューズ。

グローブはRONSTAN製のフルフィンガー。
ロープワーク時もさることながら寒さ対策にもなります。
まぁ、どこのメーカーでも同じですが・・・

とにかく、何と云ってもやはりヨットのためのセーリングウェアは必需品だとつくづく感じました。

     
    2011年11月13日〜
沖縄から福岡へ、600マイルの回航。
日向灘をひたすら北上。
   
    大分沖、自衛艦隊とミート。
    細島入港。
    細島入港。
    関門海峡にて。街の灯に囲まれた風景が1時間続く。
     
    日向市細島港での風待ちの効果があり、明け方には風も落ち、風速4〜6mのアビームの風、初めてメインセールをアップした。

太陽は照り、波もなく実に穏やかなクルージングだが、それは豊後水道までの話。
豊後水道では北の風20ノットオーバーの予測、当然波も悪い。

日も暮れはじめた時、知らず知らずの中、多数の自衛艦に囲まれていた。
何かの訓練中なのか・・・その数10数艇・・・
その中の1艇から赤旗と共に「0度に進路をとってください!」との指示。
なかなか迫力あるシーンでした。

日が落ちると、次第に風、波が大きくなりはじめ、豊後水道に突入した。
艇は大きくは揺れるが、時折スプレーを浴びる程度で、あまり苦痛ではなかった。

が、しかしそんな中、赤色灯がプッツリと切れ、急遽懐中電灯に赤いビニールテープを貼付け赤色灯の変わりにし、鶴御崎から別府湾までは近付く本船や漁船に合図した。

四国、佐田岬を通過。
姫島と国東半島の間を抜け関門海峡に進路を向けた。

関門海峡にアプローチする頃は真っ暗。
当然、本船も多く行き交い、一瞬たりとも気が抜けない。
ワタシは懐中電灯の赤色灯を照らし続けていた。

関門海峡の街の輝きは別世界で、まるで大都会の繁華街のように輝いており、今回の回航の楽しい部分のメインイベントとなっていた。

しかし、大型の本船との出会いにはかなりの緊張感が必要!

そして最後のレグ、またまた気の抜けない暗闇の玄界灘にアプローチした。
幸い風と波は北から、追波に揺られながら、地島と大島の間を回り込み、博多港にある「マリノア」にファイナルアプローチした。

午前5時、着岸。
約600マイル。所要時間139時間。

     
    2011年11月11日〜
屋久島、種子島を左舷に見て更に北上。
     
   
奄美大島から屋久島に向けては、かなり大きな横波をくらい、艇は左右に大きく揺れていた。

なにしろ40フィートクラスのコックピットは、ワタシのような平均的日本人サイズには少々大きく、足の踏ん張るところがなく、揺れるたびに右へ左へと滑り落ちていった。

その間、トカラ列島の灯が時折波の間から見隠れはするが、どの灯がどの島なのか、確認するまでの余裕はなかった。

出航2日めの夕刻、遥か雲の上に山のような黒い影を見つける、もしかして屋久島?
その山はやがてハッキリと視認できた。

大きかった横波も屋久島のブランケットに入り、穏やかな波と変化した。

続いての目標は種子島。

種子島を回航する時には、太陽はすっかり沈み込み、種子島の宇宙センターの灯だけが見えていた。

月もなく、星もなく、ワッチをしていても視認性が悪く、ドジャーのスクリーンに顔を近付け真っ暗な海を凝視していた。

そうそう・・・
当初の予定では、九州の西、長崎から福岡を目指すつもりだったが、北西の風が強く、波も荒いとの予測で、東の宮崎、大分から関門海峡を回る計画に変更した。

その宮崎は油津か細島で給油を計画し、風、波と時間的なことを考え、夕刻、日向市細島港に入港した。

ここで、燃料補給と買い出しと夕食。
風はまたまた20ノットオーバーと増してきたため、風が落ちる午後10時まで待機し、再び舫いを解き、真っ暗な日向灘に向かった。

     
    2011年11月11日〜
奄美大島から屋久島、種子島に向けて・・・
   
    奄美大島・名瀬港にアプローチ開始。
    沖縄本島最北端がうっすらと見隠れする。
    沖縄本島・本部と伊江島の間を通過。
    沖縄から奄美大島までは30度の方位が永遠につづく。
   

奄美大島・名瀬港、午前4時30分に起床。
午前5時には出航と思い、エンジンをスタートさせようとしたが、セルモーターが回らない・・・・・

沖縄出航前には、エンジンオーバーホールと各部の入念なチェックを行ったハズだったが、何度トライしてもセルモーターが反応してくれない。

しかたなく、地元の業者さんに依頼することに・・・

午前8時には、その業者さんと連絡が取れて一安心!

待つこと1時間、即、セルモーターを外しにかかるが、あと1本のボルトが外れず、四苦八苦の上なんとか脱着に成功。
それを持ち帰ってもらい、チェックしてもらった。

原因はセルモーター内部に水が入った形跡あり?????

その間、待つこと12時間、セルモーターは復活した。
なにはともあれ、他の仕事をキャンセルしてまで専念してくれた地元の
(有)東デンソーの東さんには感謝感謝感謝!

セルモーターその上、発電器にも不具合があり、その代用に風力発電器をフル稼動させ、オートパイロット、GPSに活用させた。

やっぱり、ロングクルージング前には2〜3日程度掛けてテスト航行すべきだったと反省です。

結局、予定より12時間遅れで奄美大島を出航!
屋久島にバウを向けた。

宜野湾から奄美大島までは、ランニングとアビーム寄りの風と波だったのと気温が高かったので、全員、短パン、半そでのルンルン航海。

しかし、奄美大島から屋久島に向けては北寄りの風と波が支配し、俗に云うところの波に叩かれながらの航行となる。

さらに月も星もなく真っ暗な夜。
スプレーは遠慮なく滝のように真上から浴びせかけてくる。
その上、風速も時折30ノットを示していた。

     
    2011年11月10日〜
沖縄から福岡へ、600マイルの回航。
   
 
   
沖縄・宜野湾マリーナを11月10日午前10時に新オーナーのO氏と新船名「蒼天」は静かに出航した。
艇は「パシフィック42」

前日から降り続いた雨もあがり、幸いにして風も南風、宜野湾マリーナから第一レグの奄美大島まではジブセールを揚げクォーターリーとアビームで快適なクルージング。

最初の数時間は沖縄本島が望め退屈することはなかったが、伊江島を越えたあたりからは、本島の最北端がいつまで経っても見えるばかりで、何の変化もない少し退屈なクルーズ。

今回、同乗してもらったのは、ワタシが最も信頼をおく「夢ひょうたん」のスキッパーでもあり、Yacht Drの異名を持つ佐野氏と新オーナーとワタシの3名。

佐野氏は、沖縄往復25回以上の超ベテランセーラー。
寄港地のどこに食堂や風呂屋があるまで知り尽くしている。

18:30 ついに沖縄本当最北端、ノースヘッドを真横に見る。

続いて、与論島沖を通過。

21:31 沖永良部、そして徳之島沖を通過。

11月11日、14時08分、宜野湾から28時間で奄美大島・名瀬港に入港した。
名瀬港の一番奥まった漁港に停泊中だった沖縄船籍の漁船に横抱きさせてもらった。

そこからは、まず燃料補給(210Lとポリ缶80L)そして食事、そして風呂と食料と備品の買い出し、21:00にはぐったりと艇内泊。

そして翌朝出航予定の04:30に起床、しかし・・・

ここから新しい物語のはじまりが待ち受けていた。

     
    2011年11月3日
琵琶湖のレースに参加して・・・。
   
   
以前から乗りた〜いと思っていたヤマハ31Sに同乗させてもらった。

この艇は、天草からはるばる陸送してきた艇。
半クルージング仕様をIRC並の艤装にアップデートしたレースボートである。

スタートは11:00。
琵琶湖大橋北をスタート地点に、5マイルほど先の通称観測塔を回航し、再び琵琶湖大橋に戻るコース。

いつものように風が全くなく(ほんの少しだけあるが)湖面は鏡のようにフラット。


スタート5分前に曇の切れ目から太陽が現れ、西の山々を照らしはじめた、スタートは当然、アウターマーク寄りのフレッシュエアを求める。

やはり山々の上昇風を掴んだ3艇がバウを出し始めた。
といっても、風は1m〜2m。

その3艇は自艇も含めたヤマハ31Sで、観測塔までの間は面白い戦いとなった。

結局、トップとは10艇身ほどの差で2番手回航。

しかし、しかし、スピンランではトップ艇に置いてきぼり・・・
なんと大きく差をつけていた3番手のライバル艇にもかわされ、着順は情けないことに3番手・・・

早々に、スピンネーカーのモデファイをメーカーに依頼した。

ヨットレースはかなり熱くなれます!
と、同時にセールの持つポテンシャルに感動させられます。
0.5ノットの風でヨットが帆走するのですから・・・

琵琶湖北湖の観測塔を回航するライバル艇。ヤマハ31S
     
    2011年10月30日
アルページュ30のディーゼルエンジン。
   
     
    今月10月は沖縄と西宮を往復していました。

と、いうのは沖縄に保管中の「パシフィック42(40)と、大阪にあるデヘラー33、そして西宮のアルページュの見学やら、契約やらで飛び回っていました。

その間にBW30、N300、Y31EXの見学もあり、更には新艇輸入の話もあり・・・

中でも、興味深かったのは「デュフォー・アルページュ」に搭載されたエンジン!
VOLVO PENTA製2気筒なのですが、2002シリーズではなく、VOLVO MD-6A。1971年から1975年の間に製造された10馬力ディーゼルエンジンです。アルページュに搭載されているエンジンでは初めてお目にかかりました。

もちろん今でも快調に回り続けています。
ただ、セルモーターが不調なので、今ではデコンプを抜いて掛けていますが、来週中頃には修理にかかります。
メカさんの話では「まぁ・・・何とかなるでしょ・・・」

Arpege30
アルページュとはもちろんフランス語。音楽用語からとられています。

     
    2011年10月18日
New York Yacht Club。
   
     
   
     
    出張で米国滞在2週目にはいりますが、先週末にフロリダからニュ−ヨークへ移動してきました。
こちらは、寒くもなく、暑くもない、過ごしやすい気候です。

宿泊しているホテルの2軒隣のビルが、何とあの
”New York Yacht Club”であることに気づきました、あまりの荘厳さに気づきませんでしたが、紺のテントにNYCのロゴがさりげなくあり、やっとわかりました。

そういえば、ここのユニフォームって、くすんだ赤のパンツ、紺ブレザー、白シャツにクラブタイでした。

西宮でのレーシングクルー時代、転勤のお餞別に、NYCのメンバーである
OオーナーからNYCのカップを頂戴し、今でも大切に使わせて頂いています。

NYのミッドタウン、44丁目にあるNYC。1844年に設立された。名門中の名門ヨットクラブ。

by K

     
    2011年10月11日
茨城県那珂湊から沖縄県宜野湾へ。
   
     
     
    約半年の月日をかけて、約1200マイルの航海。

偶然にも、宜野湾マリーナで着岸の舫いを取ることができました。

と、いうことは・・・
またまた、沖縄・宜野湾マリーナに出かけていたワケで・・・

今回はパシフィック42の見学の立会いです。
艇も完成し、ハル、デッキ塗装から、装備品の新調などなどを終え、
みごとに美しくなりました!

そのついでにと云ってはなんですが・・・
ベネトウも見せて頂きました。

そんな中、航海中のNP33のオーナーT氏から、「あと2時間で宜野湾入港」との電話連絡が入り、マリーナのビジターバースで待つことに・・・

艇を購入頂いてから2年ぶりの再会です。
T氏はすっかり「海人」に変貌されていました。

半年と云うのは、仕事の合間を見つけ、那珂湊から御前崎を経て鳥羽に約1ケ月、岡山に1ケ月、宮崎に1ケ月と艇を一時保管し、ゆっくりと時間を掛けての航海でした。

これからは宜野湾に艇を保管し、沖縄諸島をクルージング予定だそうです。

宜野湾マリーナのゲストバースにて。ニューポート33
     
    2011年10月7日
久々のモータークルーザー。
   
   
久しぶりのモータークルーザーのシートライ。
艇種はヤマハMY50。
MAX28ノット、巡航速度24ノット。

いままで乗船した中ではトップクラスの静粛性!
フライブリッジにいても、キャビン内にいても、本当に静かです。

その上、走波性能にも優れドスンドスンと云うパワーボート独特のイヤな感じはありません。
販売当時のキャッチコピーは、「キャビン内での操縦も可能」というだけあって、前方の視認性にも優れている。
これにはあえてバウを下げているから、乗船した瞬間にバウが下がっているのに気がつきます。

20年の経過を経てもメンテナンス次第で快調そのものです。

ボートもヨットも日頃のメンテナンスの必要性を感じますね〜

同じ日に「Daytona40」も見学・・・
全く初めて目にしたモータークルーザー。
イタリアンメイドだそうです。
搭載エンジンはCAT 3208 375hp×2基掛
こちらも手入れが行き届いていました。

Daytona40 
     
    2011年9月30日〜10月1日
大阪・北港と西宮港。
   
    Raymarine Smart Pilot SPX-5
   
    リンフォース建造ブルーウォーター21
   
    異常潮位
   
沖縄から戻った翌日、早速S34のコントロールシート(メインシート、トラベラー、ジブトラック、ジブカー、ブームバング、ラットステアリング)のシステムを改良すべく、コスモマリンのT氏も同乗してもらい沖に出た。

いくらクルージングボート(ヨット)といえども、システムがイージーで且つシンプルで軽く、使い易さが大切。

2週間後には完成予定。

9月30日、大阪・北港にて、オートパイロットのキャリブレーションを行った。
これはオートパイロットのコンパス角度を調整するため。
半径50mくらいの円を機走で回れば調整可能。
RayMarine のニューモデル SPX5。
ST2000と比較するとかなりのパワーアップバージョン。

10月1日
神戸マリーナ沖、すなわち西宮港内で、ブルーウォーター21のセーリングを行った。
波こそないが、北の風5m〜10mとかなりの強弱に加えてシフトも大きく、ビギナーでは少々難しいセーリング。

まるで、琵琶湖の南湖の雄琴沖と同じ・・・・・・。

機走からおそるおそるメインを揚げ、おそるおそるジブを揚げる。
ブローがドンと入るが、思ったほどのヒールもなく意外にも走れる?ことに驚いた。

普段30フィートから40フィートクラスに乗っていると、21フィートクラスは、また違った乗り物に感じてしまいます。

そうそう・・・・・
9月末は、大阪湾、瀬戸内海は異常潮位でした。
桟橋に渡るのも、海水の中を靴を脱いで渡りました。



     
    2011年9月22日〜25日
ベネトウ オセアニス39の納艇/沖縄・宜野湾マリーナ。
   
     
   
   
21日午後、いつものSKYMARK B3-800で宜野湾入り。
22日早朝、新オーナーのU氏とダブルハンズで海に出た。

海に出た!と云っても・・・出る前には、何度も何度も離岸と着岸のトレーニングを行った。

それと同時に艇の挙動を確認する。
前進、後進共にすごく素直な動きで、40フィートの大きさでもコントロールが容易で着岸もたやすく行えるが、真横に風を憂けて停止すればバウが先に流れ出す。

宜野湾沖の風は8mから10mほど。
オセアニスはジブファーラーに加えてメインファーラーも装備。
いとも簡単にセーリングに移れた。

白波はあるが波は小さく、初セーリングにはうってつけだが、米軍戦闘機の爆音が海面いっぱいに響くのが気になるところ。

さすが、海の色は蒼い!

2日めは、着岸練習後にセーリング。
機走とジブセールのみの超安全安心な手抜きクルージング。

ヨット経験のないゲストを招いてのクルージングにはこの方法がなにより安全です。

当初、計画していた座間味諸島へのクルージングはとりやめ、4日間にわたってセーリングの基本知識と艇の整備と着岸練習を主に行いました。

牧港(宜野湾)沖をセーリング。
バウ先が座間味諸島。肉眼では前島が見えています。
牧港の浮標。
マリーナへの航路は浮標の間を通ればOKです。

     
    2011年9月21日
S34の整備、続行中。
   
     
    19日のBW21のトレーニングがキャンセルになったため、S34の整備を行いました。

まず、台風が近付いているので、雨漏り対策に没頭!
バウハッチからの雨漏りはハッチのヒンジ部分がダメになっていたので、浜田ヨットさんに修理を依頼、2日間で修復しました。

次にマスト部分は以前のものを全て剥がし、新しくウェットスーツの生地を巻き付け、さらにセールのリペアテープを巻き付け、さらにその上からブームカバーと同色のUVカバーで、完全に水が入らないようにしました。

また、デッキ上にあったフレッシュエアの取り入れ口(名前が解らない?)を取り外し、蓋をしてしまいました。

これは、豪雨時に少しながら雨がオーバーフローしても、キャビン内に雨が入らないし、デッキ作業時にロープが絡まない利点があるので、取り外すことにしました。

最後に、エンジンマウントの部分のサビ止めを塗り忘れていたので、ちょこちょこと塗って、すべての応急処置は終わりました。

が・・・・・昨日の雨中のテストで、新たな雨漏り箇所を発見!

でも、床上浸水には至らなそうなので、作業は次回に持ち越しです。

台風対策は、いつものように、ジブセールをスピンハリヤードでぐるぐる巻きにし、メインはカバーもろともロープで巻き付け、舫いをお隣のボートに取らせてもらっています。

     
    2011年9月18日
N300回航とJoyLuck26のテストラン。
   
    ノーティックN300。
   
    初体験ながらの30度のヒールを楽しむ超若手の3名。
   
    初セーリングを終えての着岸。
     
    ノーティックN300。午後1時、大阪北港ヨットハーバーから西宮まで僅か数マイル時間にして1時間ちょっと。

西の風が8mをオーバー。
チョッピーな波が時折スプレイを投げかけてくる。

回航はもちろん機走のみ・・・
途中、ちょっとだけジブセールを出してみようと考えるが、距離も短いことと、なにより面倒くさいので、機走にまかせることに。

エンジンは古いタイプのヤンマーYAシリーズ。
ここ最近はYAエンジンが古いのとパワー不足とのことで人気はないが、8m〜10mの真向かいの風と波でも、なんら問題はなく俊足とはいえないが、コトコトと順調に走る。

その同じ日の午後3時からは、JoyLuck26の初セーリングに出かけた。
ディンギー経験はあるが、クルーザーは初めてのオーナーと、ヨット初体験の友人2名。

まだ、白波が残る中、大きめのメインセールをフルアップ。
130%ジブをフルに生かすと、さすがオーバーパワー。
少しセールを巻き付け100%程度にセットした。

この3名の仲間は30才台前半、現在のヨット界にあっては超がつくほどの若手セーラーたち。
その分、30度近くヒールをしても楽しんでいるし、ちょっとアドバイスをするだけで30分もしないうちに、自分のポジションと役割がきまる、また、ハイクアウトを教えると、かなり楽しんでいる。

さすが若いだけあってか、オーバーヒールするとメインシートをコントロールするし、30度近いヒールの中のタッキング時のジブリリースとインもそつなくこなしてしまっていた。

ワタシもかなり久しぶりに26フィートのスポーツクルーザーを満喫させてもらった。

これまた、かなり楽しいヨットです!
昔を思い出させてくれるヨットでした。


    2011年9月17日
JOY RACKを陸送と回航。
   
 
ジョイラックを琵琶湖から今津PBCに陸送、いつものようにトラックからクレーンで吊り降ろし、そのクレーンでマストも起て、僅か1時間で回航です。

回航といっても、同じ西宮港内の移動なので、その時間は10分程度。
回航前には、船体、傷害などを含む保険契約を済ませたのは当然のことです。

このJOY LUCK26は高井理氏のデザイン。

俊足クルーザーとして一世風靡した名艇のひとつです。

新規オーナーはクルーザーは初めてですが、以前はディンギーセーラーで、アクアミューズでもセーリングを楽しんでおられたとのこと。

確か・・・・・アクアミューズのデザインも高井氏かも?????

     
    2011年9月12日
ELAN 350 Onedesiign Match Race。
     
   
     
   
     
    9月9日、10〜15ノットの風の中、エラン350によるマッチレースが開催された。
参加ティームは、地元スロベニア、ハンガリー、クロネチアのマリンジャーナリストたち。

勝者はハンガリーティーム。

東南アジアを含む諸外国では、相変わらずいろんなカタチでセーリングを楽しんでいる。

少し前の日本もマッチレースが盛んな時もあったが、最近ではごく一部の限られたセーラーのみになってしまった。

マッチレースには、過去、一度だけ出場したことがあるが、多数が参加する普通のレースとは違い、これがなかなか面白かった記憶がある。

当然、いとも簡単にボロボロに負けてしまいましたが・・・・・。

     
    2011年9月11日
マリーナ36が読売新聞に登場!。
   
   
先月、マリーナ36の回航前の様子をお伝えしたが、そのマリーナ36の回航途中のシーンが、読売新聞の日曜版の表紙に大きく掲載されていた。

そのタイトルは「死を思わせながら輝く海」
サブコピーは「三浦半島沖に淡い光が差し、ヨットが波を滑る(神奈川県三浦市で)」

川口敏彦氏が撮影とあった。

みごとにドラマティックで幻想的でもある。

読売新聞・日曜版に掲載されたマリーナ36。三浦半島沖を航行中。
     
    2011年9月11日
SABRE34とブルーウォーター21。
   
     
   
     
   
朝一番に、なんと往年の名艇「ブルーウォーター21」のシートライを行いました。
近年、大型化しているセーリングクルーザー界にあっては、久しぶりに21フィートに乗ることになります。

かえって緊張感を覚えてしまいます〜
その上、エンジン(補機)も6馬力の船外機・・・
エンジンを掛けるにも戸惑いがあります〜。

まずは、神戸マリーナの桟橋の目の前を機走、そしてジブ、メインを揚げてのセーリング。
着岸は桟橋手前からラダーリングで・・・
この続きは19日(祝)に再度トライします。

同じ日の午後3時に「S34」のテストラン・・・

広島から回航後、整備ばかりで一度だけしかセーリングをしていなかったのと
逆ベンドしていたマストをチューニングし直したのと、どんな帆走するのかの、いわゆる試走。

風は8m〜10m。

マストチューニングとケブラーセールの影響なのか、ウェザーヘルムが無くなっていた。

ここから更に、シート類のリードの改良、ステアリングの改造などなど、やりたい事がたくさんあります。

エンジンまわりの錆は完全に除去、新しくサビ止めを施し、エンジン下部も再塗装完了。

S34のテストセーリング中。海域はいつもの西宮一文字沖。
     
    2011年9月8日
台風12号・・・・・・・。
   
   
SABRE 34は台風12号の接近のため、上架から大阪湾で最も安全とされる西宮マリーナの桟橋海上係留に移動。

今回の台風は風対策は万全でしたが、長く続いた大雨のためか、デッキの排水溝がオーバーフロー?
そのリークした雨が床上まで達してしまいました。

幸いにして、マリーナのスタッフさんが見回りの際に発見してくれ大事に至りませんでした・・・・・

台風が過ぎ去った7日水曜日の晴れ間に、すべてのハッチを全開し、クッションをデッキ上に並べ日なたぼっこ・・・
1日でキャビン内部、クッション共に蘇りましたが、雨漏りの原因をさぐるために、壁面、床面の考えられる部分をすべて剥がすハメに・・・・・

ついでにビルジ溜りやエンジンルームも徹底的にクリーニング中。

とにかく、とにかく床面を剥がすとあらゆる配線や配管が通っています。
その分、いろんな事が理解できるようになります。
理解はできるんですが、トラブル時には修復は困難です。
もちろん手に負えない箇所はプロフェッショナルに依頼します。

今回、周りのメンテナンスの方たちにアドバイスを貰いながらの作業ですが、やはりプロは違います。
いろんなノウハウを持っておられるのには改めて感動させてもらっています。

「自艇のことは自分でやれ」と昔から云われてきていますが、例え出来たとしても、やはりそこは素人の作業で、結局その場しのぎで、かなり完成度の低い補修作業になってしまい、結局大きなトラブルに繋がる可能性が大です。
更に、艇の価値を下げてしまう結果になっているように思いますね〜

そのため、このS34は、ちょっと贅沢(普通のことですが)にパーツはハーケンジャパン、コスモマリン、実際の作業は西宮マリーナさんと浜田ヨットさんに依頼しています。

9月いっぱいくらいでリメイク完成!

     
    2011年8月31日
S34の上架といろいろ・・・Part2。
   
   
上架後、船底をレース艇のようにツルツルに磨いてもらった上、ローラーで船底塗装を二度塗りしてもらいました。
そのローラー塗りもまるで吹き付けしたように滑らかでツルツルになり、ペーパー掛けなどする必要は全くなくなりました。

シャフトとペラはもちろんペラクリンにて塗装。
このペラクリンの塗装は結構重要で、ただ塗れば良いのではなく、スクリューのバイブレーションがおこらないように塗布するのが大切なのです。

船底が完了したので、ハルを船底に負けないように、西宮マリーナの秘密のテクニックでピッカピッカに磨きあげてもらいました。

もうピッカピッカです!。
作業しているKさんとMさんの顔が鏡のように写っています!。

が、しかし完成したところで台風12号が関西地方に向かって来ています。

31日に下架し、ジブファーラー、メイン共に風、雨対策を万全にしました。

     
    2011年8月27日
S34の上架といろいろ・・・。
     
   
     
   
     
   
     
   
広島から西宮に回航を終えたS34をようやく上架しました。
まず、船底塗装を剥離(サンディング)し、ツルツルに磨いてもらいました。
かなりキレイだったので、高圧洗浄機で洗浄し、その上から塗装をするつもりでしたが、ここ「西宮マリーナ」ではそんな手抜きを許してもらえず、本格的に下地をつくって頂きました。

西宮マリーナのスタッフのK氏さんとMさんは全身を真っ白(灰色)になりながら2日間に渡って磨き上げてくれたのです。
まるでレースボートのような手触りで、船底塗装をするのがもったいないほどに滑らかになりました。

ここまでに仕上がると塗装後は800番のペーパーで仕上げるしかありません。


その間にワタシが出来ることは、キャビン内部のサビと汚れを落とすことくらい・・・

まず手掛けたのは、トイレ(ヘッドルーム)のメッキ部分のサビ落とし。
しかし、メッキ製のペーパーホルダーとソープホルダーは磨くだけでは解決せず、徹底的にメッキ部分をペーパー掛けし、真っ白に再塗装。
磨くだけで2日間・・・塗装に2日間・・・

取付後は、ヘッドルームの天井、壁、床、ドアを磨き、仕上げにアルコール入りのウェットティッシュで仕上げました。
これが意外にキレイになります〜。

次ぎの目標は、旧船名ハガシと、ギャレーまわりのサビ落としです。

そんな合間にコスモマリンで見つけたフローティングキーホルダーに新船名を入れてみました・・・。

それと、トラブルのあった航海灯は新品に交換してもらいました!

     
    2011年8月15日
海水温の上昇。
   
   
昨年あたりから、どうやら海水温が異常に上昇している模様?
船底塗装を完了し、1ケ月も動かさずに艇を海上係留していると、貝(フジツボ)の子供らしきモノが船底、スクリューに付着してしまいます。

広島、兵庫、東京でも実感させられました。

これからは、船底塗装の周期を1年ではなく半年に一度くらいの割合で行わなければならなくなりそうです。


昨年5月以来、15ヶ月ぶりに上架し、船底塗装を実施。
この後、東京湾は30ノットの南風、ディズニーランド沖から千葉沖にむけアビームでの迫力ある走りを堪能。

     
    2011年8月6日
西宮港/マリーナ36ケッチ。
   
 
ミズンセールアップ。
この効果は絶大です。
  マリーナ36。
     
   
    Hondex PS-70GPII。眩しい太陽下でも輝度はバツグン!やはり新しいGPSはイイもんです。
   

約35年程前、富士ヨット製作所で建造された「Marina36Ketch」が、蘇りました。
蘇るというより、これからの作業がまだまだ残されていますが・・・

ハルをBlack pearlに塗装。Hondex PS-70GPII GPS、レーダーなどの装備を加えたマリーナ36は、リメイク後はじめてのセーリングに出かけた。

ケッチタイプの艇に出会うのはバガボンドとマリーナで今年2回め。
実際、本格的にセーリングするのはこのマリーナ36が初めてになる。

と、いうのは、以前のバガボンドの時は微風と短時間のためケッチの魅力を体感するまでに至らなかったから。

今回は、時間があるため13時から5m〜8mの南西の風と事前に風予報を確認。
新オーナーS氏のために午前中は、着岸練習と機走のトレーニング。
午後から再度西宮港に出航した。

予報どおり、南西の風が吹きはじめていた。
まずはメインセールとレギュラージブをアップ。ミズンセールは後の楽しみにとっておいた。

ヘルムは離岸時から新オーナーにまかせ、クローズドホールドにセールをトリムした。
が、しかし・・・適度にヒールはするが、とにかく遅い?遅すぎる?スピードが出ない?その上、リーウェイがひどい?
と、こころの中で叫びながら・・・
他のロングキール(フルキール)艇とは全く異なるフィーリングに戸惑ってしまう???

少し舵を代わってもらいフィーリングを確認するが、タックを返しても舵が軽すぎスカスカする感じ・・・???

年代もののメインセールをシャキっとアップしなおし、その辺りにあった残ったロープをカニンガム代わりにし、ドラフト位置を出来る限り前方法に移動させ、ジブセールにパワーを持たせ、リーチをかなり多めに開き、クローズドホールドからクローズドリーチングに角度を変えた。

すると、艇は2〜3ノットだったスピードが5ノットを超えてくれ、ヘルムのフィーリングも格段に良くなった。
どうやら、この手のロングクルーズ艇でクローズドホールドを帆走するには適していなく、クローズドリーチングからが性能を発揮するもんだと改めて感じることができた。
その分、タッキングアングルは90°以上が必要。

南西の風は6〜7m。
3度のタックで一文字防波堤の西灯台を通過した。

スターボードタックのまま5マイルを走り、次にアビーム、またクォーターリー、デッドラン、ジャイブも新オーナーに経験してもらった。

大阪湾の波は、この日最大でも0.5m(本船の曵波時で1m弱)、ロングキール艇にしては少々物足りない波だったが、程良い風でマリーナ36は徐々に本領を発揮しはじめていた。

帰路につく堺市沖から西宮に向けての最後のレグにミズンセールをアップした。

最初、ミズンセールってメインの補助みたいなものと思っていたのですが、それは全くの誤解も甚だしく、ミズンセール効果は絶大で、艇の挙動は良くなるし、舵のフィーリング、レスポンスも一段と増すのには驚かされた。

一旦、神戸マリーナに戻り、日没には夜間航行の体験のためにこの日3度めの出航。

お陰さまで、大阪と神戸の花火を見学することができました。

     
    2011年7月28〜30日
沖縄・宜野湾マリーナ/Beneteau Oceanis 39。
   
     
   
     
   
     
   
広島から西宮までの回航を終えて、即、沖縄に向かった。
オセアニスの契約、そして名義変更とテストセーリングのため。

オセアニス39は、納艇前の船底塗装、ハル塗装、アクリル窓の交換。
さらに計器類の新調、チークデッキの補修を行った(まだ作業途中)。
が、しかし、台風などの影響なのか工期が延びてしまい、結局セーリングは出来ずじまい・・・。
しかたなく沖縄時間に従うことに・・・

その分、いつもと違って時間が余り、かなりゆったりとした時間が持てた。

そのオセアニス39が上架されたエリアには、昨年納艇したMOCHI44も上架され、船底塗装が行われていた。
そこでメンテナンスを依頼しているCさんとしばし雑談。

ランチにも時間を掛け、夜は夜で、新オーナーのU氏、元オーナーのM氏と沖縄の夜を満喫させて頂く。

で・・・セーリングはU氏の都合で9月末になり、「それならいっそのこと、座間味あたりにクルージングでも?」と・・・。

台風が来ないことを祈って!


追伸
沖縄本島を直撃した台風9号は、宜野湾マリーナの海上係留された艇の一部にダメージはあったが、陸上保管中のベネトウ・オセアニスは、まるでガリバ−旅行記のように張り巡らされたロープのお陰で無事、台風9号を乗り切ることができました。
これすべてM氏のお陰です・・・

     
    2011年7月25日〜26日
瀬戸内海・広島〜西宮クルージング Part2。
   
    瀬戸大橋を通過中。明るい光は坂出の製油所。
   
    小豆島南東の風ノ子島。夜明け前。
   
    明石海峡大橋。音戸瀬戸、宮窪などど比較すれば、かなり広い
   
 
画像は音戸瀬戸。   画面を切り替えての使用。
     
    宮窪から瀬戸大橋までの6時間(機帆走で6ノット程度)は海図上ではストレート。
島々をくねくね廻る必要がなくなったので、ここでランチタイム。
ランチと云っても、出航前に買い揃えた弁当ですが・・・

波も風もなく穏やかな海だが、それにしても、まぁ、とにかく瀬戸内海の島の多いのと、自衛隊艦、貨物船、客船、漁船などなどこれでもかと云った、あらゆる種類のフネが行き来している。
右から左から前から後から、360°の方向でミートするので一瞬たりとも気を抜くことが出来ない。
そのため、Watch は二人でやることが必要。

360°水平線とウネリだけで何も見えない退屈すぎる大平洋と比べると、どっちが楽しいかは個人差によるが、ワタシは波がない瀬戸内海をチョイスする。

今回の回航は気の知れた3名での乗船。昔話に花が咲く・・・
出航から10時間、昔話もつきはじめた頃、太陽は美しく海に沈み、瀬戸大橋らしき灯の帯が見えはじめる。

と、そこでトラブル発生!
マストトップの航海灯は点灯するが、両色灯、船尾灯が点灯しない!
バウパルピットにしがみつき、修復を試みるが復活せず。
これも出航前に購入したLEDの懐中電灯で代用し、不足部分はセールを照らし、行き交う本船にアピールし続けた。
(出航、数日前には確認したのですが・・・・)

そんな中、すっかり暗くなり、島々の灯とフネの灯が重なりあい360°が光の帯で結ばれてしまいコンパスとGPSを見落とすと方向が全くつかめなくなるほど・・・・・・
そのため、10分に一度はGPSで航路をチェックし3名でWatchした。

ちなみに・・・GPSと云っても今回使用したのは、i Phone4 (最新バージョン)にNAVIONICSをダウンロードし、艇に装備された古いタイプのGPSは一切使用せず。(NAVIONICSは通信のための電波が圏外になっても使用可能。)

とにかくi Phone は便利です!コンパスも付いています。
インターネットを使えば潮流、天気予報、風予報、などなどあらゆる情報を入手できます。

いまさらですが・・・
どうやら・・・改めて、海図とGPSを確認すると、我々の航路は四国近くを航行してようで(当然なのですが)進路を少し修正し、坂出の製油所の眩しすぎる炎を目標に航行した。

予定どおり、24時ちょうどに瀬戸大橋を通過。

小豆島南、風ノ子島を回航する頃には空が黒から青に変わりはじめた。
ここからは本船も島も少なく、ジャストのタイミングで10ノットの風が吹きはじめ、ジブセールを展開した。

クローズドリーチングからアビームまでの風で明石海峡にバウを向けた。

正午には明石海峡を通過、太陽がギラギラと降り注ぐ・・・
「暑い〜」

ここから西宮マリーナまでは庭のようなもんで、GPSに頼らず視認だけで充分、最後のランチはレトルトカレーを食した。

全員、真っ黒〜

     
    2011年7月25日〜26日
瀬戸内海・広島〜西宮クルージング。
   
     
   
    大島・宮窪と鵜島間にある能島辺り
   
    瀬戸内、名所のひとつ、音戸の瀬戸。
     
    広島・五日市から西宮マリーナまでのおおよそ175マイル。
時間にして約30時間弱のクルージング。

広島を出て、約3時間ほどで音戸の瀬戸。
さらに3時間ほどで来島海峡の北(大島と伯方島の間)宮窪。

どちらも潮の流れが激しいため、時間調整をしての午前11時の出航とした。

大阪湾から岡山近郊まではちょくちょく回航に出向くが、広島〜西宮間は実に15年ぶり・・・。

音戸の瀬戸は極端に狭く、本船どおしの行き来時には、一方通行となり、34フィートのヨットでさえ、本船とすれ違う時はちょっと緊張感を自然と持ってしまう。

しかし、島々の間を抜けての航行には全く飽きることはない。
何度も写メを取り続けてしまうほど。

運よく出航前に雨も止み、風もない、波もない、どんよりとした曇り空の航行。ヤンマー3GMは快調なディーゼルノートを響かせている。

音戸の瀬戸を通過し、メインセールをアップした。
HARKEN Battcar System は34フィートのメインセールをいともカンタンに息切れすることもなくアップさせてくれた。

宮窪までは、下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島の南をのどかに航行。

ここを抜ければ瀬戸大橋を目指すのみ。
瀬戸大橋通過予定時刻は24時。

     
    2011年7月20日
マリーナ36。
   
    台風6号の影響で、下架の時期を遅らせた「マリーナ36」は、船底塗装、ハル塗装とガンネル部分のニス仕上げを終えて、一昨日、仮の保管場所の神戸マリーナの桟橋に係留しました。

お盆にはホームポートの千葉県に回航予定です。

     
    2011年7月10日
ヤマハ31S完成。
   
   
今年、3月から各地を探し廻り、4月になってようやく見つけだしたYAMAHA31SLTD。
それを5月中旬に琵琶湖に運び込み、船底塗装の剥離、ハルのバフ掛けにはじまり、クルージング仕様だった艇をレース仕様にアップロードした。

その間、約2ケ月。
要した費用は艇体価格とほぼ同額と、オーナーのN氏・・・。

セールもメイン、No1、No2、No3、スピンネーカーも新調。
メーカーはLIDGARD。

クロスはBLACK KEVLER。
かなり気合いの入った威圧感あるレーシングセールです。
ここ最近、国内のレースシーンで優勝するなど活躍しているセールなのです。

10日、セールの納品にはLIDGARDの大澤さんもフィッティングとチューニングに来てくれ、真夏化した琵琶湖で3時間ほどのセーリングにワタシも同乗させてもらった。

追伸
18日のデビューレースは、琵琶湖特有のカームに捕まり、残念な結果に・・・次回に持ち越しとなりました〜

     
    2011年7月6日
マリーナ36、リメイク中。
   
   

先月からリメイクに取りかかった「マリーナ36」
先日、船底塗装、ハルのカラーをホワイトからブラックパールに再塗装し、すっかりイメージが変わりました。

その梅雨の晴れ間を見つけての塗装の間にレーダーなどの装備品の取付け、不要物の撤去などを行い、来週には沿海(20海里)の検査を受ける予定です。


またまた、熊本から琵琶湖に運ばれた「YAMAHA31S」も、リメイクが終わり今週末にはセールも届き、日曜日にはシェイクダウン。

デビューレースは18日の島廻りレースを予定が予定されています。

     
    2011年7月4日
超珍しいヨットに搭載された超珍しいエンジン。
   
    詳細は不明ですが、建造はオランダ。
   
    エンジンはスウェーデン製のSAAB。
   
今朝、友人からのメール。
「このフネ売れるかな」?

オランダで建造された30フィートのスチール船。しかも1966年と云うから・・・45年前?????

大平洋を縦断して瀬戸内にやって来た(らしい)。

そのスチール製ヨットに搭載されているのが、ウレシくなるほどの超珍しいエンジンが搭載されている。

もちろん「YANMAR」でも「KUBOTA」でも「VOLVO」でも「Perkins」でもなくなんと「SAAB」製の単気筒8馬力エンジン!

友人曰く「博物館から借りてきたヨット」と云っているが、まさに博物館に展示しても全くオカシクないヨットです。

なんでも・・・このヨットのオーナーさんは、この艇を日本で売りたいようですが・・・・・

日本国内で販売するには、まずは通関、船舶検査、検査と云っても、あの「ライフジャケットは揃っていますか?」の検査ではなく、この物体がヨットとして安全に日本の海を航海できるかの検査です。

個人的な意見ですが、JCIの検査に合格するには、かなりの確率で0に近いように思えます。

「まぁ、売れないでしょ・・・・・」と応えておきましたが・・・・。

でもでも、エンジンのみならコレクションにしたいですね〜

     
    2011年6月29日
沖縄・西宮・広島。
   
     
    先週末から、沖縄、西宮、広島と駆け巡りました。

沖縄では台風5号の中「Pacific」の見学案内。

西宮では「LUHRS」の見学とシートライに同乗。

月末は、個人的にワタシも乗るためのヨット見学。
いわゆる
「ヨットシェアリング的購入」です。

その艇はセーリング人生のほぼ?最終的に楽しむためのヨットです。

その条件は、35フィート前後、マストヘッドリグ、ブームが高く短いこと、ヤンマー3GM以上を搭載していること、ラットステアリング、居住性(キャビンがウッディで美しいことが主な条件に加えて、同型艇が少ないこと。

で、理想にピッタリの艇をようやく見つけました!

で、どんな使い方をするかと云うと、まずはデイセーリングのみ。

いつの日か気が向いたら、サンデーレース出場か?
沖縄あたりに向け出航するかも?


     
    2011年6月20日
J-80日本上陸。
   
             
J80上陸!横浜港にて   横浜港から夢の島マリーナに回航。            
   
待に待った「J80」がついに横浜港に上陸しました。

このボート(ヨット)はアジア向けのスタンダード艇で、価格は本体のみのセールなしの価格が約356万円。
それにプラス、輸送用クレイドル(船台)に約10万円、造船所から横浜港までの輸送費が保険料金、通関費用、消費税その他雑費を含めて、約100万円。

通関後に、マスト起て、艤装、JCI検査費用、安全備品(5名分)に約25万円。
今回、JCI検査では夜間航行は取得しませんでした。

船外機は、SUZKI 5馬力をチョイスし、この費用が約15万円を装備。

セールは、世界選手権を取った「US クァンタム」製をオーダーした。
日本円に換算して、メインセール約25万円、ジブ約17万円、スピン約27万円、プラス輸送費とTAXが加算される。

驚いたことは、バースクッションが付いてきません。これは日本だけでなく、アメリカでは必要ならキャンバス屋さんに直接オーダーするとのこと・・・

また、ガンポールのリターン用ショックコードも付属されていません。
あと、細かい装備は好みのセッティングに仕上げていきます。

今回は、先に船底塗装を行ったため、フラットデッキにて輸送を行い、輸送費が少々高くなりましたが、コンテナ輸送も可能です。

海上に降ろす時に600番のペーパー掛けを行いました。

デビューレースが楽しみです。


     
    2011年6月15日
韓国ソウル・漢江(ハンガン)川。
   
   
画像はソウルの街を東西に流れる漢江川のマリーナです。

このハンガン川では先月、国際ヨットレースが開催されるなど、スタッグする日本のセーリング事情をしりめに益々ヨット熱はヒートアップしています。

現に過去5年〜6年の間に日本各地から、韓国に向けて中古のボートやヨットが数百艇も輸出されています。

以前からありましたが、さらに自国でヨット建造も活発化しつつあり、もう数年もすれば、こんどは反対に韓国から輸入する方向に向かうのでは?

実は、当方でも一部ですが中古ヨットを逆輸入する話も出始めているのが現状です。

また、すでに新建造艇が中国から横浜に到着しました。


     
    2011年6月10日
インターナショナル ドラゴンクラス
   
     
   
久しぶりに・・・改めてDRAGONを見学した。
正直、こういったキールボートには乗った経験がないのですが・・・

このドラゴンに乗るセーラーの言葉を借りるなら、470などのディンギーとIRCなどのレースボート(ヨット)の中間に位置する感じ、ディンギー経験だけでも速く走らせるのが難しく、またレースボートの経験だけでも難しいとのこと。

1929年にノルウェーのJohan Anker 氏によって設計されたDragon 。
全長8.9m、全幅1.95mのインターナショナル ドラゴン クラスは
現在、全世界で1444艇が登録され、ヨーロッパのレースでは100艇以上が参加しているとか。

国内では、おそらく20艇未満?
関西を中心に毎月レースが行われています。

もちろんレースに留まらずクルージングにも愛用されていますが、このドラゴンクラスには補機エンジンは搭載されません。

速く走らせるのもドラゴンですが、優雅で華麗なデザインと帆走を楽しむのもドラゴンを持つ価値があるのでは?

改めて見て、美しいカタチのヴィンテージヨットです。

     

    2011年6月7日
ヤマハ25MKII
   
 
このところ、一昨年前からほとんどと云ってイイほど、ヤマハ25マーク2の問い合わせがなくなりました。

ヤマハ以外の25フィートクラスはまだまだ人気があるのですが、やはり数が出回ったせいと、搭載エンジンに問題があるようです。

今は、ほとんどがヤンマーのGMシリーズエンジンですが、YAやYSAといった古いタイプのエンジンではパワー不足を感じるのが不満なのかも・・・

それに、今や3種の神器のジブファーラー、オートパイロット、GPS等の装備品がないのも理由のひとつなのかもです。

20数年以上前はよほどの艇でない限り、ジブファーラー、オートパイロット等は装備されていなかったのですが・・・

以前はどの艇もレース主体でしたが、ここ最近はワンデイクルーズをメインにちょっとしたクルージングを目指すようになってしまったんでしょうか?

このヤマハ25マーク2も使い方によっては、充分クルージング艇として活躍できると思うのですが・・・

     
    2011年5月27日
シングルハンドのロングクルージング。
   
   
東日本大震災 の影響をまともに受けた茨城県那珂湊マリーナ
そのマリーナは幸いにも海岸線から奥まったところにあったので、被害は最小限に食い止められた。

そんな中、2年前に納艇させて頂いた「
ニューポート33」も奇跡的に助かった中の1艇。そのニューポート33のT氏は、2年前の納艇時からヨットを初められたばかり。
もちろん納艇後や震災時にもメールをさせて頂いてはいたが。

まずは無事でなにより・・・

しかし、その1ケ月後に再度のメール。
内容は「ちょっと沖縄に出かけます〜」だった。

その数日後、「鳥羽に到着しました。しばらくここに艇を預けて、一旦戻って、今度は瀬戸内海に向かいます〜」

そして、次ぎのメールは「
岡山のレジーアマリーナ」に入港しました!だった。しかもすべてシングルハンド。
その上、鳴門海峡も横断したとのこと。
7月には沖縄に向けて出航されるそうです。

たとえ経験がそんなに無くても出航される方は、あれよあれよと云う間に舫いを解かれます〜

出航されない方はいつまでも桟橋に舫ったままで、なんだかんだの理由をつけて艇の整備をされています。

追記
納艇時の回航途中潮岬から伊豆半島を目指していた時、フィリピン付近から舞い戻ってきた台風と低気圧の影響での大しけに遭遇。
奇跡的に御前崎に入港できた。その経験を持ってすれば、今回のシングルハンドでの航行は全く問題ないとのこと。
ただ、オーバーナイトの2日めはちょっと眠いくらい・・・。

     
    2011年5月15日
レースに出場するということ。
   
    1レースめは2〜3mの風。2レースめは5〜7m風。ちゃんとスピンネーカーはアップしました。
   
    全長172フィート。船名はERICA。
     
    KYC(関西ヨットクラブ)主催のWHITE クラスにYAMAHA 34EXで参加しましたが結果は惨敗でした。

すこし甘く見ていたのが原因です。
いくらWHITE クラスと云えども、参加艇の多くはそれなりの艤装を施しセールにもトレーニングにも気合いが入っています。

そうです・・・レース艤装をするということは、シングルハンドでも使い易く、クルージングにも大変便利なのですが・・・。
この34EXも、HARKENやSPINLOCKなどなどそれなりの艤装はされていたのですが・・・やはりマークラウンディング時やジブトリム、タック、ジャイブ時にはもうひと工夫した艤装が必要でした。

まぁ、次回参加するとしたら、もう一度体制を整え、艇も万全にして参加したいと思っています。
ちょっと、レース魂に火が付き添うになりそうな1日でした。

ところで、参加当日、新西宮YHのビジターバースにはビックリするほど大きなヨットが係留されていました。
あまり大きすぎるので、あまり興味が湧いてきませんでしたが、34フィート艇が、どう見てもテンダーボートにしか見えないほどに大きいヨットです。

ちなみに・・・なにしろ全長172フィート、ビームが30フィートなのですから・・・。


     
    2011年5月13日
遠く離れたとあるマリーナから琵琶湖へ。
   
   
今回もまた陸送です。(搬入地が琵琶湖なので当然ですが・・・)
艇種はYAMAHA31S。

31Sを数艇見た中で、キール、インナーモールド、ハル、ボトム、キャビン、そしてエンジンの状態が一番良かったのもあるが、やはりパっと見た第一印象が決定的な決めてでした。

装備品が稼動するかどうかなどは無視し(稼動することに越したことはありませんが)とにかく前記の状態が艇購入の原則です。

セールやシート(ロープ)類は消耗品なので購入時に新調するとこは、購入者のN氏の考え方。

琵琶湖は大津港にAM9時には到着。
いつものことながら「レイクビワ・マリンサービス」のチームスタッフの動きに無駄はありません。

マストの汚れも落とし、さっそくマスト灯、ウインデックスを新品に交換。
もちろんハル、ボトムもリメイクします。

大津港でマストを起て、ホームポートのマリーナに回航、さらに整備を行い、好みの備品を取付け、セールをオーダーし、レース仕様に仕立てていきます。


     
    2011年5月10日
横須賀から横浜へCC32の回航。
   
   
北の風5から8メーターでの帆走は快適な走りです。
メインセールはファーリィング仕様。
時折のブローにメイントラを下げるとウエザーヘルムが消え快適に走りました。

やはりメインセールは水の上の舵です。
メインファーラーを使用するとセールの収納が楽にできクルージン艇には必要なアイテムです。

ジブは120%LPですのでタックも楽におこなえます。

3連のテルテールを取り付けてやればより風上行きにシビアーなステアリングを楽しめ、セミ・ロングキールなので保進性能も良く。タッキング・アングルもクルージン艇の割には良く上ります。

エンジンはヤンマー2GM、平水で6ノットの快走、燃費も良い。

センターコックピット・スタイルなの視線が少し高い分、海面から離れているので安心感があります。

何と云っても、センターコックピット艇の最大の特徴はキャビン後部に広いオーナールームがあり、リラックスした時間が持てます。

また、メインキャビンも広く、多くのゲストを呼び楽しいパーティーが行えるのも
CC32ならでは・・・。

横須賀から横浜まで。
CC32回航・・・

     
    2011年5月8日
陸送すると云うこと。
   
     
   
       
まず、海上からクレーンで
吊り上げます。
  トレーラー上の船台へ、
ダイレクトに持っていきます。
  マストも積込んで完了。   先導車が誘導します  
   
YAMAHA33を相生市からVladivostokへ輸出します。
そのため、回航するのではなく、トレーラーで福井港まで輸送することに。
そこから貨物船へ。

福井まで回航と云う手もありますが、回航って時間がかかるし、費用や天候のことも考えなければ・・・などなどで、最終的には陸送に決定。

33フィートともなると、長さ、幅、高さの関係で通常のトラックでは道交法に違反するのでトレーラーを使用します。そして今回はそのトレーラーを先導車が誘導します。

陸送するためには、まず海上にあるヨットをクレーンで吊り上げ、トレーラー上に用意された船台にヨットを置きます。

と、その時!メジャーで高さを計ると、規定高より30cm近く高すぎることに気付き、余分な空間があったキール下の船台部分をカットすることに・・・。

作業を待つ間にマストをクレーンで釣り上げ、ブームを外し、ステイ類を束ね、スプレッダーをバラし、ラッシングして最後にプチプチで保護。
と、書いてしまうと数分の作業のようですが、スルーマストのためクサビが外れず、悪戦苦闘の上30分ほどかかっての作業。

無事、船台のカットも終わり、ラッシングしたマストも積込み完了〜

協力頂いた運送会社
のドライバーさんは海外レースも豊富な(元?)セーラー。

PS 9日午前9時過ぎには、福井港で荷下ろし完了との報告。

     
    2011年4月27日
曳航。
   
   
4月27日、ゴールデンウィーク寸前。29日の祝日の乗船に間に合わせるため、急いで船舶検査をしてもらいました。

検査をすることそのものは、いつものことなのですが・・・
今回はゴールデンウィーク突入に間に合わせるためのもの。

当方の所在地の兵庫県西宮市と大阪市は検査日が異なります。
西宮市は毎週木曜日で、木曜日の検査では29日の祝日には検査証書が完成しません。

そこで考えついたのは、大阪市の水曜日の検査を受け、何とか検査証書を29日の金曜日にゲットしようというもの!

そのため、大阪市で検査を受けるためには、艇を西宮市の
神戸マリーナから大阪市にある北港ヨットハーバーに移動せねばなりません。



そこで、神戸マリーナのレスキュー艇(漁船)に曳航され、約6マイルほど離れた北港YHへ。
所用時間は1時間弱・・・

しかし・・・あっけないもので検査はほんの5分ほどで終了!

帰りももちろん曳航です。

曳航されることって、数年に一度のことですが、やっぱり自走するよりもほんの少し気を使います。

追風時に調子に乗って波に乗せてしまうと、曳航艇に近づきそうになり、ぶつかるのでは?とちょっと緊張してしまします〜

またちょっとでも、わき見をしていると曳航艇と進行方向がズレてしまいます。
そのため、セーリングの時と同じスタイルでデッキに座り込み、ライフラインにもたれエクステンションティラーで微調整しながらのヘルムです。

時間にして往復僅か2時間ちょっと。
まぁ・・・たまには曳航されるのも楽しいモンです。

曳航中。
まぁ〜るく白い橋は阪神高速湾岸線。
ここをくぐると西宮マリーナ、神戸マリーナ、今津PBCに。
いつもこの橋を目印に入港しています。



     
    2011年4月22日
YAMAHA34EXと新西宮ヨットハーバー。
   
     
   
     
   
ヤマハ34EX
が新しいオーナーへと引き継がれた。
そんな時はもちろん上架、船底洗浄から船底塗装などなど・・・

スターボードサイドで旧船名を剥がすと同時にハルのバフ掛け、ポートサイドは船底塗装。5人かかりでの作業。

本来1日の作業時間だが、事情があって1日半の作業になった。
作業完了後に新しい船名を3ケ所に貼付け、すべてを完了!

ゴールデンウィーク前なのか、ボートヤードには沢山のボート、ヨットたちがメンテナンスを受けている。

20日、21日が作業日、船底塗料が乾くのをまって22日の午後、雨の中下架をした。

上架のたびにハルのバフ掛けをすることをオススメします。
ちょっとするだけでハルが蘇ります。

     
    2011年4月18日
熊本・宇城市三角港「波多マリーナ」
   
   

熊本空港のパーキングには、ちょっと刺激的なSTI- R205が待ち受けていた。

この(艇)いやこのクルマは6MT、トリプルコーンのせいか1、2速に少し違和感を感じるが、2.0L16Valve Dual Twin Torboは九州自動車道をまるでハイスピードのスペシャルステージのような走りで南下した。

神戸空港から熊本空港まではウィングレットがカッコイイB3-800で僅か1時間と5分。
目的地の三角港
「波多マリーナ」まではR205の九州道のSステージランを含めて約2時間ちょっとのハイスピード小旅行。

さて、目的の艇、じつは
「YAMAHA31S」
強烈なブローが入るポンツーンを落水しそうになりながら、その艇にたどりついた。
ひとめ見るなり、今まで数艇見た、他の31Sとは全く異なった印象、海上に浮かんでいることもあるのか、なぜかシャープに感じられた。

小さなヨットのマストほどの高さの桟橋のポール。
干満の差が大きいため。その差最高約5m以上とか。

     
    2011年4月13日
ヤマハ34EXのテストラン。
   
   
テストランと云っても、ギンギンに帆走するワケではなく、いわゆる機帆走。

HARKEN製のジブファーラーにNORTH製の130%をクルクルっと引き出した。
メインセールはスタックパックに眠ったまま。

風は西寄りで少し白波が目立つ程度。
セーリングエリアはいつもの新西宮YHのシーウォール前。

もちろんジブトリムもバタバタしない程度に適当に展開。
タック時もセルフテーリングでゆっくりゆっくり巻き付ける。

これぞ近年クルージングのお手本といった感じで短時間のセーリングを楽しんだ。

34フィート、やっぱこのクラスの艇がシングルハンドか少人数で乗るにはジャストサイズです。
離着岸もラクラクなもんです。

まぁ、トータル的に本格的なクルージング艇と違って、帆走性能はかなりGood!なので、近々、この艇で1回くらいはKYCのホワイトクラスでレースに参加することを決意!

10番めくらいが目標です〜

ファーリングジブのみでの帆走。この時はエンジンはニュートラル。正面は六甲山。

     
    2011年4月12日
大阪・大浜ドック。
     
    2011年4月10日
沼津・清水へ
   
   
いつものように、新鮮ヨットを求めて東へ。

早朝5時、友人のN氏のクルマに同乗させてもらい、一路沼津へ。

沼津市街地を抜けた港の埠頭のその先のシーウォールの陸地側の空き地のような細長い場所に、目的のヨットが陸上保管されていた。

こちらは買う側の立場の見学。
いつものことだが、お気に入りの艇(ヨットに限らずボートも)の外観を一目みると「ニコっと」と心の中で叫ぶモノだが、今回はそうではなかった。

「う〜〜〜ん?」と考えながら、ハルやボトムを見ているようで、実はほとんど見ていなく、ただ何となく視線を艇に向けているだけ。

お気に入りの艇だと、見た瞬間1秒か2秒で即決する。
いわゆる一目惚れ!

ガンネルに掛けられたハシゴをヨタヨタと上り、デッキとキャビンの中へ・・・
見ても何も解らないエンジンの外観を、これまた何となく見る。
お決まりのポーズ〜

そんなことより、ワタシはいつも、キャビンのソファーに座り込み、その艇の居心地を感じ取る。
居心地が良ければOKなのであるが、今回の艇の居心地もいつものような快適さは感じることが出来なかった。
これには、事前に聞かされていた、ちょっとイヤな先入観があったからかも知れないが・・・


そして、清水港内にある折戸マリーナへ。
こちらの艇は、売る側の立場で見学。

マリーナに入ると、すでに上架され船底は高圧洗浄されていたせいもあるが、かなり美しい状態。
思わず心の中で「ニコッ〜」。
待ち時間もあったが、キャビンの中で2時間もフネ談義にハナが咲いた。

沼津埠頭にあるマリーナ。画像右海面が駿河湾。

    2011年4月8日
生まれ変わった「ハンスクリスチャン」
   
 
昨年、東京、横浜、西宮を経て、福岡・小戸に着岸した
ハンスクリスチャン43は地元「マリーンテック」さんにてハル塗装を、またオーナー自らデッキ塗装などなどをリメイク、まるで全く違った「ハンスクリスチャン」に生まれ変わりました。

見事な変貌ぶりです。

余談ですが、全く同型艇の「ハンスクリスチャン43」がオーストラリアから、小戸マリーナに入港。

かなり珍しい光景になりました。
オーストラリア艇は現在、瀬戸内海を航行中だそうです。

     
    2011年4月2日
神戸マリーナのチャリティレース。
   
   
一年に数回開催されている、マリーナ内の親睦レース。
4月2日のこの日は、東日本大震災のためのチャリティレースとなった。

コースはマリーナ前をスタート、湾岸線をくぐり鳴尾沖の浮標を反時計廻りで回航する、変型ソーセージコース。

参加艇数は10艇ほどだが、それぞれの思いを込めてのセーリング。

風があったりなかったりで、半数近くが無風のためリタイア。

なにはともあれ、少しばかりの基金だが、何かに役立てば幸いである。

BJPオフィスの窓からのスタート風景。

     
    2011年3月31日
ELAN310 SteeringWheel
   
   
エランの310モデルにステアリングホイールバージョンが登場した。
このステアリングの発想は非常に豊かで、艇をタッキングさせるとポストと共にステアリングもタックする。

このシステムは、ELANだけのものではなく、デンマークの「JEFA」製の既存のものですが・・・

「SWING PEDESTAL CONCEPT」と呼ばれています。

そのシステムは、風上でヘルムをおこないたい時は風上サイドへ、風下の場合は風下へ。
ステアリングポストを移動させるのには、ポスト下部のペダルを踏む。

実にユニーク!
その様子がYOUTUBEで見ることが出来ます!

そのELAN310、ちょっとカッコイイと思ってます。
かなりスポーティながら、コックピットにチークが貼ってあったり、かと思えばドジャーが付いていたり、ファーリングジブだったり、キャビンも洒落てます〜

ちょっと胸キュンものの、スポーティラグジュアリーなモデルです。

     
    2011年3月27日
西宮のYAMAHA SCAMPI
   
   

30数年前に建造されたヤマハ・スカンピ、30フィートのヨットです。
この艇は、バウのフリーボードが他艇と比較して極端浅い(舷が低い)のが特徴です。
それは、昔むかしのIORレース(レーティング)(艇のハンディキャップ)対策によって、少しでも有利なハンディキャップにしようと設計されたからだそうです。

そのためクルーはバウを浮かせようとアフトデッキに乗って艇速を稼いでいたそうです。

その他に、ハル形状もビーム部分が丸くなく、少し角張ったハルをしています。
現在のIRCの角張ったハル形状と少し意味が違っていますが・・・

レース艇と云っても、キャビン内部はちゃんとした居住空間があり、ファブリックのクッションも木製の棚も個室トイレも装備され、どちらかと云えば完全なクルージング艇でシングルハンドでも安全に楽しめる艇なのです。

そもそも、この「スカンピ」と云うネーミングは、お金のない「すかんぴ〜」と違って、語源はフランス?では?と思います。

現に、当初の設計は「フランス」その設計図をもとにヤマハが建造したそうです。
「スカンピ」の持つ意味は「テナガエビ」「エビのフライ」で、ヨーロッパからのネーミングなのです。

ちなみに、スカンピは当時ヨーロッパで開催された、ハーフトンワールドカップに日本チームとして出場!
そこそこの成績をおさめたそうです〜

Scampi のバウ。この艇の最大の特徴です。
     
    2011年3月21日
徳島、西宮。
     
    とあるヨットを求めて・・・20日は徳島へ。

21日(祝)午前中はとあるヨットの案内。
その午後からNISSAN30でまたまたセーリング。
スクリューに付着したフジツボのお陰で、機走が出来ず、セーリングのみで出航〜

西宮の奥まった水路の強弱の激しい振れまくるブローを追いかけながら、20°ほどヒールをしたかと思えば、次の瞬間にはアンヒール〜
海面もフラットで、琵琶湖を思い出させる。

雨上がりの空ながら、かなり暖かくウインドブレーカーでは少し暑く感じた。
そろそろセーリング可能です。

     
    2011年3月19日
伊勢湾・津ヨットハーバー。
   
   
ここもまた、津波対策なのか、上架艇には艇と船台にはロープが頑丈に張り巡らされていた。

ヨットハーバーから伊勢湾を見渡すと、ちょうど南東には震源地からの津波が押し寄せてくる位置にある。

その地震や津波よりも深刻なモノが例の原発の問題だ。
諸外国のヨットブローカーさん達は、毎日のように放射能のことを気にかけてメールや電話で問い合わせてくる。

どうやら、日本人より海外の方が放射能をかなり心配しているようだ。

     
    2011年3月16日
地震、津波、原発・・・横浜・・・横須賀。
   

   
2011年3月16日。早朝に新幹線に飛び乗った。

新横浜から浦賀まで、横浜経由で約1時間。
ニュースの報道が現実で、節電のためかJRも京急もかなり少ないダイヤで運行されていた。

何より、横浜、横須賀市内はクルマの移動が非常に困難というのか、ガソリンスタンドが100%近く閉店してしまっている。
唯一オープンしている店にはクルマの列。
しかもハイオクは無く、レギュラーの3,000円分のみの給油となる。

さて、震災前から予約していた艇の上架に立会った。
その間にも横須賀では揺れは感じなかったが千葉での余震と津波警報。

関東エリアもまだまだ影響が残りそうです。

遠くに見えるのが房総半島。
     
    2011年3月12日
東北地方大平洋沖地震。
画像は茨城県・大洗マリーナと千葉県・銚子マリーナ。
   
         
茨城県・大洗マリーナ   千葉県・銚子マリーナの被害状況          
   
2011年3月11日、東北地方大平洋沖地震の影響で、千葉県・銚子マリーナ、大洗マリーナ、那珂湊マリーナは、ほぼ全壊状態との一報が入りました。

那珂湊マリーナは海から1kmほど那珂川を上り、しかもマリーナ入口も狭いので、助かった艇もあるらしいのですが、陸上保管の艇は4m〜5mの津波により船台から落下し大きなダメージを受けたそうです。

浮き桟橋保管艇は、桟橋が壊滅状態。
艇はヨットよりモーターボートの方に大きな損傷があるそうです。

銚子マリーナも同じような状態で、陸上保管艇のほとんどが損傷を受けているそうです。

大洗マリーナは全壊との情報。

今回の地震、津波はプレジャーボート、ヨットだけでなく、日本のフネ全体の大打撃になってしまいました。

その後、海外の友人から何通もの安否を気づかうメールが届いています。
     
    2011年3月2日
ブルーウォーター21。
   
   


西宮・神戸マリーナ所有の「ブルーウォーター21」。
鎌倉のリンフォース工業で建造されて40年を経ており、今は全く稼動はしていない。

建造当時は(今も)名艇と云われ、遠くは「鳥羽パールレース」などにも参加していたと聞く。

全長わずか6.5mの小さなクルーザーだが、スタビリティも高く、他の20フィートクラスと比較しても帆走性能はカナリ優れている。
その上、キャビン内にはトイレも装備され、バースも確保されている。

エンジンはもちろん船外機、5hp〜8hpの搭載が可能で、コックピットにある穴?に差し込むタイプである。

ワタシはこの艇には全く興味が湧いてこないが、友人のMちゃんは盛んにこの艇を欲しがっている・・・

武市・村本ヨットデザイナーズ設計、リンフォース工業建造。ブルーウォーター21。


 
     
    2011年2月20日
横浜某所。
   
           
○○ ○さん所有のボート   旧名マリンポートコーチヤ。
現サニーサイドマリーナウラガに上架保管されているステップマリンCC30。
         
   
横浜某所。超大物俳優T氏の所有艇。
「このボート○○ ○さんのボート・・・」
「エッつ!○○ ○さんがボートを☆◇&$#@*・・・!?」

関東方面では芸能関係にとどまらず、各界の著名人の所有するボート、ヨットを時々見かけることがあります。
見たからと云って、別にどういうことではないのですが、やっぱり見とれてしまいます〜

しかし、今回はかなりの大物俳優さん所有のモノだったので思わず「パシャ!」
年に数回は乗られているそうです〜

今回の目的は「PF32」を皮切りに「トレッカー38」「CC30」「WOODY82」の4艇をメインに、レストア中のカナダ製の珍しい艇、大改造中の木造船などを見学。
その途中にも防衛大のセーリングクルーザー群、八景島のマリーナなどなど・・・

ヨコハマ、ヨコスカに来るとついつい観光になってしまいます。

     
    2011年2月20日
PF32と横浜周辺。
   
    これがロングキール艇のアウトラダー。
   
横浜、横須賀近郊には、至る所にヨット、ボートが係留されています。
今回もT氏の案内で横浜の隅々までを見学させてもらった。

まずは、岡本造船。
ここには「PF32」が保管されている。台湾での建造、アウトラダーでなかなかの味わいを見せてくれている。おそらく日本では2艇しかないと聞く。
かなり手作り感のある桟橋をヨロヨロと慎重に歩きながら、そのPF32に辿り着いた。

一週間前に上架され、白くペイントされたボトムにつながるアウトラダーの形状がハッキリ見ることが出来る。
なるほど・・・・

デッキに貼られたチークもキャビン内部の木製品もかなり美しく保たれているのにかなりのオドロキ!。

近代的なベイブリッジとクラシカルなPF32のデザインが意外にもマッチしていた。

     
    2011年2月13日
セールの話。
   
    No.1ライト、No.1ヘビー、No2、DU、JT、B、0.5、0.75、1.5、その他トライスル、スペアメイン、ストームジブなどのセール一式。
     
   
     
   
    STEARN製のシステムバング。バックステイ、ベビーステイも同系統の油圧システムで稼動。
     
    メインセール、ジブセール、スピンネーカーそしてゼネカー(ジェネカー)まではちょくちょく会話の中に登場はしてくるが、ジブセールの中でもNo.1ゼノア、No2.No.3ともなるとレース以外では全く使用しなくなった感があります。

まして、ほとんどの艇にはジブファーラーが装備され、キャビンの中にセールが置かれているのはよほどの艇に限られてきました。

さてさて、今回もYAMAHA33の話ですが、バウキャビンの奥まったところのセールを整理し、デッキに並べて見たところ、セールのフルセットが発見されました。

前回、ブルーパーで驚いていたのですが、今回発見されたのは「JT」と「DU」!
と描かれたセールバッグ。と、云っても理解できるセーラーはごく僅かかと思われます。

ヨット歴、一応数十年のワタシでも「JT」と「DU」を目にするのは全く初めてのこと!そのセールバッグの裏面に「JT」はJIB TOPとプリントされ、「DU」はなぜか「DUAL STAYS'L」と記されてあった。
ちなみにSTAYS'LはSTAY SAILのことです。

これらは主に帆船のセールの名称と思いますが、通常我々の乗るヨットでは、いつ、どんな状況時に使用するのか理解できませんでした。

近々、超がつくほどのベテランセーラーに聞いてみようと思っています。

さらにこの艇には「STEARN MARINE」製の油圧システムが組み込まれていました。
ちなみに今だ稼動しているのが不思議な気がします。

結果/ジブトップはクローズドリーチング時などで通常のジブセールではカバー出来ないジブトップ部分を、もう1枚のジブ(タック部分が極端に高いジブ)で通常のジブではカバーできない部分を補足するためのジブだそうです。
     
    2011年1月27日
徳島・ケンチョピア
   
   
ここは、「阿波踊りヨットレース」で名高い四国は徳島県庁前の新町川にプレジャーボート、ヨットのための係留場所として提供された桟橋である。

画像はあまりにも有名なカットであるが、左の建物が徳島県庁。
まさに県庁の真ん前にボートやヨットがずら〜っと並んでいる。

「ケンチョピア」ちょっと変わったネーミングだが、県庁と桟橋(Pier)の造語であることは云うまでもない。

西宮からここまでは5ノット平均の帆走で約12時間。

この日はJ24の見学の立会い。



    2011年1月20日
ソレイユ ルボン
   
 
20日に昨年末からのアメリカ人さんとフランス人さんの同行でソレイユルボンの見学に行ってきました。

彼らの艇への思いは格別で、観察する眼光は我々東洋人とは全く異なります!

艇の隅々を細かく細かく念入りにチェックします。
キールの取付部に一ケ所でもサビ(RUST)があるとサビが無くなるまでその部分を指で擦り付けます。

そのサビと云うことばがなかなか通じなく、床に指でスペルを書いての説明でした。

また、オイルチェック時、プーリーにこぼれ落ちたほんの少しの一滴を、これまた指で何度も何度も拭き取り、最後は自分の靴下でそれを拭き取っていました。
こんな所にも艇への思い入れが現れていました。

アメリカ人とフランス人はフランス語で会話、ワタシとアメリカ人は日本語と英語で会話。最後の最後にはセールの話になり、思わず友人のカナダ人に電話して助けてもらうと云う、超国際的商談!

それから、見学を終えた二人は何度も何度も浜寺ボートさんのリメイク技術を褒めていました「Good job!」これくらいは理解できました!・・・。

ちなみに・・・英語の発音は日本人よりも中国人の方がかなりウマイそうです。

     
    2011年1月18日
ニュージャパンヨット/ソレイユ ルボン
   
   

ヨット黄金期から今も健在するニュージャパンヨット。
そんな長い歴史の中で1970年後半に建造された1艇が「ソレイユルボン」
ルボンは26フィート。

例えば「ルボンって何フィートですか」?などと聞こうもの笑われてしまう。
「ルボン」は「ルボン26」ではなく「ソレイユルボン」なのである。

意味は「登る太陽」とフランス人セーラーに英語で今日、教わったところ。

その「ソレイユルボン」は堺市の浜寺ボートさんに置かれていた。
ボトム、ハルはいつものようにピッカピッカに仕上げられ、キャビンも美しく仕上げられていたのは云うまでもない。

近々じっくり、この「ソレイユルボン」の観察の予定。
キレイにリメイクされたルボンのキャビン内部。


     
    2011年1月13日
Marina36/つづき
   
   
マリーナ36をじっくり観察してきました。

ハルやデッキの状態はさほど良くありませんが、キャビン内部はなかなかのモンです。
クッションはへたっていますが、木製品は腐りや水漏れ跡がないので少しガンバッて磨き込めばイイ感じに蘇ります。

ラックアンド式ラットステアリングに、もちろんロングキール
で、船歴は34年。

結局のところこの艇は国産と判明!

マリーナ36というちょっとビンテージものです。

1960年から1970年代に建造された艇のようです。

年式はいまのところ不明ですが、この艇はアメリカからの逆輸入艇かも知れません。

日本国内で建造されたと云う説もありますが台湾かも?の説も???

とにかく船舶検査証書をキャビン内から見つけだし、究明しなければ・・・

キャビン内部の木製品はいがいにキレイです。
しかもエンジンは数年前に「Yanmar 3JH」に換装されており、本日エンジンも難なく稼動していました!。

しかしここ半年でMarinaをあちこちのサイトで見かけるのですが36フィートは初めてです。

34年モノのマリーナ36。
     
    2011年1月7日
琵琶湖。
   
   
ちょっと久しぶりに琵琶湖はヤンマーマリーナ内のマリンウェブさんの展示場に出かけたワケですが・・・
名神高速から滋賀県に入ったとたん一面に雪景色!

皇子山から見渡せる琵琶湖もグレー色。さすがセーリングクルーザーはもちろんディンギー、バスボートなどの姿はまったくなかった。

道路脇には10cm程の積雪、かなりビビリながらのノロノロ運転・・・。

その展示場入口近くには、ヤマハ24、ヤマハ25マーク2、ヤマハ21と一時代を築いた艇が20万円から30万円の価格提示で販売されている。

特に琵琶湖はこのあたりのサイズが主流だったが、20年ほど前には30フィートクラスが主流に変わり一時期は40フィートまでもがクラブレースに参加するようになってしまったが、今は30フィートをチョットオーバーするサイズの艇が再び主流になっている。

さて・・・今回の目的は「ベイライナー3258」の見学のつもりだったが、艇に積もった雪のためアッサリ残念した。

     
    2011年1月5日
伊豆・伊東と富士と初島とFarr50パイロットハウス。
   
     
   
     
   
     
   
     
    2011年1月、この日が初セーリング。
もちろんクルマでだが伊豆半島東の伊東サンライズマリーナに5時間かけて出かけた。

まず驚かされたのは海の透明度。
キール、ラダーの先端まで見ることができる。

午前9時すぎには、H社のM氏、Y社のM氏、J氏も集まっており、早々に舫いを解いた。

メイン、ジブフを展開する。
もちろんどちらもファーラー、しかも電動。

いつものとおり、ワタシは全くなにもせずに(出来ない)スターンパルピットのオーナーズチェアでそんな光景を眺めていた。
オーナーズチェアといっても、左右に3人が座れるまるでベンチ。
50フィートを感じさせてくれる。

午後から風が吹くとの予報で、風を待つ間しばしの観光。
青空の中に富士山がくっきり見える。初島が見える。熱海の街も見渡せる。

関西育ちのワタシは何度見ても見るたびに富士の山に感動!

風を待つこと約2時間、半島の山並から白波を伴い風が降りてきた。
艇はポートサイドにゆったりヒールし、ググっとウェザーヘルムが出始める。
少しのカウンターステア。
ティラーのレスポンスがかなりイイ感じ。
さすがブルースファーのデザインと全員でうなずく・・・

そういえば、桟橋から見えたラダ−形状がそのへんのクルーザーと違ってグランプリレーサーのカタチそのものだった。

改めてFarrデザインのポテンシャルを味わうことが出来た今年の初セーリングでした。

     

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